果てしなく青い、この空の下で



Story

「本年度をもって本学園は閉鎖となります、皆さんどうか最後の一年間を大切に過ごして下さい」

春の始業式で先生がそう言った。覚悟はしていた事だった。

前任の園長が病に倒れ、その後を継ぐ者が誰も居なかった為に瀬能先生が園長代理を勤め始めた頃から閉鎖の話はあった。
前回閉鎖の話が出たときは瀬能先生が頑張って転入生を探してきた事で
なんとかなったが、今年はもう無理だろう。

生徒数は俺を含めて6人だけ。しかも俺以外は全員が女生徒。
今年この学園に入学する予定だった子供達は何故か皆、近くの街へと引っ越して行った。

古びた校舎の大半は使っておらず、掃除さえも年に一度するかしないかどうか・・
この学園が閉鎖された後には駅が出来ることになっている。
駅が出来て電車が通ればこの村ももっと発展する。と言う話もある・・

最後の一年、皆はどう過ごすのだろう?
幼い時からずっと一緒に遊んできた女の子達も、来年にはそれぞれ離ればなれになってしまう。
見上げれば果てしなく青い空が俺を包みこむように広がっていた。
来年、俺達はどうなっているのだろう?




Review

この「果てしなく青い、この空の下で」ですが。ネットでの評価も上々であり

ずっと前からやりたいな〜とは思ってたんですが、いろんなやりたいゲームがあったりで今頃に(汗

評判通り、とても良いゲームでした。なんというか・・・田舎帰りてえ!みたいな(前にも使った気が・・・

というわけで、開始♪


○シナリオ○

一言で言ってしまうと、村の伝承や伝説などのいわゆる伝記ですね

伝記系の話が個人的に好きなのでかなり楽しめました

しかし、バッドエンドを見てしまうとオマケのシナリオが遊べないみたいなので、ハッピーのみ見ました

話によるとバッドエンドでは、ことごとくキャラが死んでいってしまうらしいです

内容なのですが、なんというか・・・えげつないゲームでしたね(汗

人間、望みや綺麗事だけではやっていけないというのを上手く描いたシナリオだったと思います

話の内容はとても重いです(涙

両親の消息がわからず、人類最低最悪のキャラ「堂島」の下で働く少女や

亡き夫に代わり学園の存続のために体を売ったり・・・痛すぎです

人間の裏側、いわゆる人間の汚い部分ですね。イビリや陵辱などが苦手な人には辛いゲームかと

悪役の「堂島」はゲームの最後で軽くぶっ殺されるので気分は良いかな(ぉ

しかし、話が面白く。続きが気になってゲームを続けてしまうところが罪作りです(ぉ

舞台は田舎で、雰囲気がかなり出ていてこれも評価が高いかな〜と思います

そして、ゲーム終盤では大どんでん返しがあったり。序盤から終盤まで目が離せませんでした

ちなみに攻略難易度が高く、選択肢1つ間違えるとバッドエンドにいったりするらしいです(汗


このゲーム、攻略順序を間違えるといきなり全てがわかってしまうため注意が必要です

なので一応、攻略順を紹介しておきます♪

「雨音→悠夏→藍→明日菜→文乃」の順で遊んでいくことをオススメします


○システム○

文章表示を縦表示か横表示にするのを選択できるのですが

普段、横表示のゲームをやっているので、縦表示だと見づらいこともあります

ゲームの内容が少し小説っぽい感じなので、全体的に雰囲気が出るとは思いますが未使用

文章を自動送りにするとメッセージスピードによってはかなり速くなるので特に使う必要もないかと

スキップが無い代わりに「次の選択肢までジャンプ」があるのは便利でした

セーブ数は全部で30個まで可能。難易度が高いので丁度いいぐらいだと思います

画面効果・画面効果の設定が可能ですが。特に使う必要もないです

ゲームのシステムは「始業式」「春」「夏」「秋」「冬」に分かれていて

それぞれの季節での選択肢の選択によってエンディングへのルートが決まっていきます

キャラを攻略するごとのいちいち「始業式」から始めなければならないのは不便だったかと

ついでにプレイ時間が表示されるので、どれくらいかかったかが確認できるので便利でした(ちなみに私は8時間30分でした


○グラフィック○

原画家は「たかみち」氏

キャラ絵は好きか嫌いかは2分割されそうな絵です(ぉ

個人的にはあまり好きじゃない絵なのですが。ゲームのプレイでの慣れですね

しかし、ゲームの雰囲気に合った絵だと思います。ついでに優しい感じの絵かと

背景も田舎の雰囲気がよく出たものになっていました。田舎いいですね〜(何

一枚絵(CG)は良い感じです♪

ちなみにあるキャラのゲーム終盤で見れる「吹雪の中、血塗れのメイド服で佇む少女」CGは凄まじかったです(笑


○サウンド○

サウンドモードが無い(?)ので曲数は未確認なのですが

多分、曲数は少ないと思います。ゲーム中で曲が流れているシーンがかなり少ないので

しかし、緊迫したシーンや不気味なシーンでは迫力のあるBGMでゲームを盛り上げていました

ゲーム中でほとんど流れている「虫の鳴き声・川のせせらぎ・波の音」などの小技っぽい音が良い味出してましたね

ボイスは無しでした〜


○エロとか・・・○

あ〜、純愛系に見えて陵辱なのもかなり多かったですね(汗

純愛系のHもあるんですが。印象に残っていたのは・・・ほとんど陵辱(汗

嫌々Hしてたりと見ていて痛々しかったです・・・

萌えは・・・

眼鏡・メイド・冷徹・活発・小さいの(ぉ)と、それなりに一通り揃ってるので問題ないかと♪(何が

メイドの雨音とクールな文乃は萌え(ぉ


○総評○

伝記に残り一年の学園生活を微妙織り交ぜたゲームでした(学園生活はほとんど無かったですが

ネタバレになるので書けませんが。ライターは字の使い方が上手いと思いました

何気ない名前でも「そういう意味があったのか・・・・」と思う使い方があったりと関心

いろんなところでの評価の高さにも納得できる内容でもありました

やっぱり、希望や綺麗ごとでは生きていけない現実的な部分あり

それでも、結局はハッピーエンドは訪れるので個人的には好きな終わり方のゲームでした

お決まりでも何でも最後が良ければいいんだよぅ(ぉ

絵での好き嫌いがあるかもしれませんが。これは是非ともやっておいた方がいいと思います

以上!


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