銀色-完全版-



Story

昔、一つの糸があった

それは「使った者の願いを叶える力」を持っていた

糸の色は「銀色」、銀を拵えて作ったものらしい・・・

かつて、銀は「月からこぼれ落ちた雫」で作ってきたと言われてきた

しかし、現実とはかけ離れた話だったので夢物語として伝わっていた

この話は「銀糸」を手に入れた者の切なくて悲しいお話

貴方に一つ問う――――――その銀糸を使い何を願う?




Review

痛っ!>挨拶

痛くて怖くて切なくて悲しくて・・・・・やるのが辛かったです

皆様が言う「ね〜ちん」の怖さがわかりましたよ。お姉さん系がトラウマにナリソウデシタ

まあ、良い作品でしたね〜。無理矢理泣かせてる感じがしたのは秘密ですが(ぉ

値段も安いのでプレイして後悔することは無いはずですので。お勧め出来そうです

さりげなく萌えを狙ってるのは許せません!(ぉ

巫女に無口な少女に姉妹に制服なんて・・・やっぱりさりげなく狙ってますよ〜

萌えすぎるとやっぱり痛さも変わるんでしょうね〜。あんまり萌えないで良かった〜(ぉ

まあ、とりあえずレビューでも♪

☆シナリオ☆

本編は1〜4章までの構成ですが、スタッフロール後に5章の「錆」があります

全部のシナリオが痛い・切ない・悲しいの三拍子揃いです。とりあえず一章ずつレビュー♪


一章:逢津の垰


「人を殺して物を奪い生活をする男と、色街から逃げてきた少女」の話

「銀色」の導入部分の話です。

「いつ死んでもかまわないが何となく生きてる男」と「何となく色街を抜け出した女」なのですが

最初はほとんど言葉も何も交わさなかった二人、時間が経つに連れて二人で居るようになります

そして二人はあるモノを探すことになる―――――――生きる大切さとその意味を


っとまあ、こんな感じなのです。プレイ時間にして2時間ぐらいでしょうか?

二人が出会い、一緒に行動して。その最後の結末が良く書かれております

終わりはかなり切ないですね〜。一章から既に涙目なるとは思いませんでした(ぉ

一章目から強烈な痛いお話パンチを繰り出してきやがったって感じです(何


二章:踏鞴の社

地方領主の三男が主人公。事情により小さな神社に滞在しそこにある里を調査する事になった

そこで出会う一人の巫女「狭霧」、毎日が進むにつれて狭霧に惹かれていく主人公

明かされる狭霧の謎、月の下で悲しげな旋律を奏でる琴の音色

そしてその結末は―――――――――


1章に比べるとちょっとばかし明るいお話なのですが、物語が進むにつれて悲しいお話に・・・

狭霧の前向きで明るい感じが良く出ているのですが、何かが足りない気がします

しかし、いつ銀糸が出てくるのかと思っていたら、面白い使われ方をしていたのでその点は良かったと思う

最後はやっぱりツライ話で心が痛みます。それは前向きな少女の願いの結末が報われない為・・・・


三章:朝奈夕奈

両親のいない姉妹「朝奈」と「夕奈」、二人は親から受け継いだ店「佐々井亭」を経営して暮らしている

そんな毎日だったが、朝奈は頑張りすぎる夕奈を思い、朝奈は姉が「素敵な男性と出会う」事を望んでいた

そして母親から貰った「何でも願いが叶う」という「銀糸の首飾り」を使うことに・・・・

首飾りの「何でも願いが叶う」という話は現実となり、姉妹のもとに「志朗」という男性が現れる

深すぎる愛ゆえに壊れていく姉妹の絆、幸せだった毎日。最後にたどり着く答えは―――――


「ねーちん」とはそういう意味だったのかと理解することができました

鬱ゲーとは少し違った意味で痛かったです。男一つで人間あそこまで変わるんだな〜と思いました

あそこまで仲の良かった姉妹の絆が壊れていく様子を見ていくのは正直つらかったです

この章は悲しくて泣くというより怖くて泣く方が正しいかもしれませんね(笑

ある意味で救われて、ある意味で救われなった話。それにしても朝奈は失うモノが多すぎでした(涙


四章:銀色

(現代編)

大学生である三井は最近小さな街に引っ越してきたばかり

ある日、道に迷ってしまった三井は小さな喫茶店に入ることにした

そこで出会ったのが話せないが為にホワイトボードを持ち会話をする少女「あやめ」

三井はそれから何回も喫茶店に通うことにする、少しずつ打ち解けていく二人。

最後に、銀色の糸が起こす奇跡とはいったい―――――――


(過去編)

時は現代より遥か昔のこと

都やその一帯は酷い旱魃に襲われ、民達は次々と死んでいくという状況が続いていた

困りに困った都の領主「久世」は「何でも願いを叶えることが出来る」という「銀糸」の製造を「大井踏」に頼むことにした

自然の理を曲げるという事の不安を抱きながらも大井踏は了承することに

そしてある時、大井踏の前に「あやめ」という一人の女が現れる

銀糸の作られた理由・銀糸を作った男である大井踏が銀糸を使った本当の理由とは―――――


とりあえずこんな感じです。現代と過去が入り混じって話は進むワケですが

現代と過去の使い分けが本当に良かった、かなり素晴らしかったです。

現代編は喋れないというハンデを持ちながらも生きていく少女「あやめ」

過去編は何の変哲もないが、どこか不思議そうに見える女の「あやめ」

どちらも「あやめ」ですね〜・・・というか1章から4章まであやめが出っぱなしです(ぉ

現代編と過去編のクライマックスでは激涙で大変だったのですが、やって良かったと思えました


1〜4章までを終わらせるとスタッフロール後に5章の「錆」が始まります

一応これの話は無しという事で(ぉ


☆システム☆

みずいろと一緒の「Nscripter」です。

はっきり言うと、ねこねこファンディスクで書いちゃったので特に書くことがないのですが

全てのシナリオを終えた後にプレイできる「銀色」(4章とは別)を終えた後のスタッフロールで

止まる→反応無し→強制終了のコンボはいじめですか?(涙

多分、家のPCが悪いんでしょうね〜。ゲーム途中で止まることはなかったので安定はしていたので良いかと

とりあえず、音楽鑑賞とCG鑑賞とシーン鑑賞がクリア後のオマケでついてました

後は「ねこねこファンディスク」のレビューを(みずいろレビューはレビューじゃないんで←ぉ


☆グラフィック☆

結構問題あるかと(汗

別に汚いとかではなくて、体の線の描き方が少しまずいかな〜と全編を通して思ったことです

下手とはではないんですが、CGの崩れが少し多かった気がします、嫌いな絵ではないんですけどね

後は新しく描いた新CGとの違いがかなりあったので違和感がありました

とりあえずこんなところですね〜


☆サウンド☆

ボーカル曲が2曲にその他が32曲の合計34曲です

ストーリーも長いですが、そのぶん曲数も多いですね、SEとかは普通だと思います

曲の中では「銀色」と「闇から出でしモノ」が好きですね〜。良い曲ばっかでした


ボイスは女性キャラのみついてます、全部がかなり上質です

ねーちんなんか素で怖いですし(ぉ

私にはずば抜けて、ねーちんの声が巧かったと思います、ほとんど全部巧いんですけどね(汗


☆H&萌え☆

巫女やら姉妹やらでいろいろ出てきますが、ほとんど萌えませんでした

Hも薄いというか無くてもいいような感じでしたし。逆にHが濃かったら引きます(ぉ

その代わりに、いつもどおり「おまけシナリオ」はえっちかったです

けど、「ねこねこファンディスク」と「みずいろ」には少し劣る感じがします(汗


☆総評☆

シナリオが本当に泣かせてくれるゲームでした。やって損はないです

一度はやっておいた方が良いゲームだと思います、値段も安いですから

涙を流したい時にやりましょう・・・・凹みますから(ぉ

値段相応以上のゲームな事は間違いないでしょう、ということだけ言っておきます







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